OWN INTERVIEW CONTENTS Vol.9市川純平(o.r private pond inc.代表 / 編集者)

OWN INTERVIEW CONTENTS Vol.9市川純平(o.r private pond inc.代表 / 編集者)

OWN(以下、O まず、市川さんの自己紹介からお願いします!

 

市川純平(以下、I 自分もインタビューする時、今まで何回も「自己紹介お願いします」って言ってきたけど、いざされる側になるとマジで困るね!困惑するわ。

 

O 肩書きとか自分のやっている仕事とか言うんですよ。

 

I 分かってるわ!市川純平と言います。o.r private pondという会社を運営していて、事業内容としてはメディアプロデュースやブランドの広告制作、キャンペーン企画の立案・運用とか、イベント制作などなど。言葉にすると手広いように感じるけど、実は編集部にいた頃の仕事内容の延長線上のものがほとんどです。

 

O では、o.r private pond立ち上げの経緯を教えて下さい。

 

I 元々、トランスワールドジャパンという出版社にハタチ位の学生の頃から出入りさせてもらってた。単純に当時から読んでいた『Warp magazine JAPAN(以下、Warp)』の編集部で働きたいと思ったからさ。そこから『Warp』の編集を13-4年位やって、その途中で落合も編集部に入ってきたり。後半の2年半は誌面とWEB版の編集長もやらせてもらって。で、2018年に雑誌が休刊になったタイミングで、会社を辞めて独立っていう流れ。

 

O 何故自分で事業をやろうと思ったんですか? 

 

I シンプルに新しいことに挑戦してみたいと思ったんだよね。15年近くいて、最後は編集長までやらせてもらったし、自分の中でやりきったというか、一区切りついた感覚もあった。正直な話し、長く続いてきたものを自分が止めてしまった責任を感じてる当事者としての気持ちと、単純にWarp』という雑誌がなくなっちゃうっていう客観的な寂しさみたいなものと。一言では表せない、いろんな感情が当時はあったよ。

 

O 僕もですけど、市川さんも元々『Warp』読者でしたしね。

 

I だね。だから「俺は次にこれをやりたいんだ!」っていう状態で会社を辞めたワケじゃなく、とりあえずいったん外に出ないと、自分の中で何も新しく始められない状態だったんだと思う。

 

O 会社でやりたいこと無くなったからと言って、独立して事業を始めるっていうのは一般的ではないですよね?

 

I まあそうかもね。自分が編集長になって、当時の編集メンバーだったザワチン、深野、永嶋、菅野と、広告部の西方たち、全員で2年半本当がむしゃらに頑張ってきたから、燃え尽きた感もあったんだと思う。

 

O でも休む間もなく、間髪入れずに事業を立ち上げたんですよね?

 

I いや、間髪入れずに色んな人が連絡をくれたからだよ。今のこの中目黒の場所も、460さん(『Warp』のアートディレクター)が「仕事場どうするの?」って連絡くれたところから始まっているし、人の縁に恵まれたとしか言いようがないね。その後、西方も合流して本格的にWEB制作もやるようになったから、更に仕事の幅も広がってさ。OWNWEBサイトも制作させてもらったしね。Warp』が、本当に色々な人たちとの濃い関わりの上で成り立っていた雑誌だったから、やめた後も結局そこで生まれた人の縁に助けられてやってこれてるだけなんだよね。

 

O 自身のキャリアを活かしたことが今の仕事に繋がっていったんですね。

 

I 当時から『Warp』に出てくれてた人たちって、基本的には自分のやりたいことをやっている人しかいなかったじゃん。特に取材をするとそれに正面から対峙させられるから、そういう人たちへの憧れは自然にあったし、自分もいつかそうなれたらいいなって漠然と思ってたよね。そんな憧れを抱きつつ、編集側の生活は超ハードだったけどね(笑)。

 

O 毎月当たり前のように床で寝ていましたからね。

 

I 「ちょっと仮眠とるわ」って言ってそのまま床に崩れるように寝るのとか、今考えると異様だよね。締め切りで追い詰められておかしくなったことも多々あったなあ。すげえ忙しいはずなのに深夜のセンター街を意味もなく歩き回ったりとか(笑)。多分脳がフリーズしてたんだと思う。思い返せば20代のほぼ全部を『Warp』に捧げたからね。なんか色々思い出してきたわ…。

 

O 編集部のダークサイドの話は山ほどあるのでやめましょうよ!

 

I そうだね、もうやめよう(笑)。

 

O では、学生のインターンから編集長にまでなって、『Warp』で得たことって何になりますか?

 

I うまく言うのは難しいけど、楽しみながらできる仕事があるっていうのを、学生の頃から体験できたことが一番大きい。もちろん編集の仕事は締め切りもあるし、大変なことがあるのは当然なんだけど仕事が楽しいっていうことを身を持って知れたのはデカいし、今の自分の仕事への考え方にも確実に影響を与えていると思う。普通の学生の頃の一般的な仕事に対するイメージなんて、ステレオタイプなものばっかじゃん。でも、そうじゃない世界を若いうちから知れたのはWarpに出会ったからこそ。それは編集の人間だけじゃなくて一緒に仕事をする人たちもそうだったよね。カメラマンとか、デザイナーとか、スタイリストとか含めてさ。

 

O ああ、なるほど。確かに自分の仕事を嫌々やっている人なんていませんでしたよね。

 

I 当たり前だったけど、広く周りを見渡すとそれって実は結構レアなケースだし、幸せなことだよね。

 

O では、o.r private pondとしてどんな展開をしていこうと考えていますか?

 

I 西方とも最近よく話してるんだけど、今後は自分たちの事業の比重を少しずつ増やしていくつもり。独立してからはクライアントワークを中心にやらせてもらってきたんだけど、自分たちの事業って何やっても自由な分、また違う意味での責任や緊張感が生まれてくるじゃない。そういうことが今自分たちにとても必要な気がしてるし、その両方でちゃんと正しくバランスを取っていくのが今後の目標。

 

O 言える範囲で大丈夫なので、どんな動きをしていく予定か教えてもらえたら。

 

I 元々釣りが好きだから、そこに今まで培ってきた音楽とかファッション、アートなどのストリートカルチャーをMIXさせたメディアをスタートさせようと準備しているところ。軸は釣りになるとは思うんだけど、『Warp』の頃にやっていたようなことを面白くミックスできたらいいなと思ってる。題材は変わっても、結局自分は”人”が好きだし、そこにずっと興味があるんだよね。だから、自分が気になっている人に会いに行ってインタビューして、一緒に飯食って、遊んで、その時間を素敵な写真や映像と一緒に残していく。それを誰かが目にして楽しんでくれたら最高だなと。WEB媒体と紙媒体の両方でやる予定で、釣り専門の老舗出版社とタッグを組んで展開していくよ。

 

O おー、楽しみですね!では手前味噌にはなりますが、OWNのスタートはどう思いましたか?

 

I 正直言って良い?

 

O 良いですよ(笑)。

 

I コイツやっちまったなって思ったよね(笑)。だって有名なアイウェアブランドなんて既にゴロゴロあるじゃんって。落合が相談に来た時に言わなかったっけ?

 

O そうでしたね。言われたの覚えてますよ。

 

I 眼鏡に限らずブランドをスタートするってものすごい大変じゃない。特に今のご時世。何もそんな茨の道を選ばずとも、もっと他の仕事あるのになあって。亜都とも「落合が柾木君とブランド立ち上げるらしいよ…大丈夫なのかね…」ってずっと話してたよね(笑)。

 

O 奥さん交えて心配してもらってスミマセン(笑)。

 

I でも、いざOWNが始まったらどんどんカタチになっていくし、やってんな、凄いな!と思った。結局俺がやっているメディアの仕事もそうだしブランドもそうだと思うんだけど、いざ何かを始めようと思った時に、周りにどれだけ本気で力になってくれる人がいるかが大切だと思うんだよね。サングラスのブランドというより、落合だから、柾木くんだからってことで協力してくれている人が多いと思うんだよ。その上っ面だけじゃない周りの人たちとの関係性が他にはないOWNの強みだと思うし、きっとオリジナルなブランディングにもなっていくんだよね。そういうのが魅力となって今後も広がっていくと思うしさ。今の時代メインストリームの流れが全てじゃないし、OWNみたいなアナログな行商スタイルから始めていくブランドがあるのは凄く良いことだと思う。ビッグカンパニーになるだけが必ずしも正義じゃないし、身の丈に合ったブランド運営を長くマラソン的に続けれて楽しく暮らせればそれも良いよね。INSTAGRAMの使い方1つとってもOWNのスタイルって面白いよね。もしかしたらこういうのがこれからの時代のブランド運営にマッチしているのかも、とも思うしさ。

 

O ありがとうございます!市川さんにはOWNLOOK BOOKにコラムも寄稿してもらいましたよね。

 

I いい加減付き合いも長いし、もちろん頼まれたことは全部やろうと思っていたよ。でもあのコラムはすっごく考えて書いた。だってさ、コラムのメンツも凄い人ばっかりだったじゃん!そんな中に俺を放り込んだのは落合の壮大なイタズラだと思ってるよね。このインタビューも…。

 

O いやいや、そんなことないですって(笑)。

 

I まあでも錚々たる方々に並んでコラムを書かせてもらうことになったから、いざやるとなったら真剣に取り組みましたよ。イチ眼鏡ユーザーとしてありのままの経験を正直に書かせてもらいました。お前が俺のプロフィール写真にあんな写真を使ってくるとは思ってなかったけど!(LOOK BOOK参照)まあそんな感じでOWNは心から応援してますよ。

 

O ありがとうございます(笑)!あと、市川さんは実際にOWNのアイウェアを使ってくれていますけど、どうですか?

 

I 俺は眼鏡の専門知識はないけど、使ってみて仕上がりが凄く良いと思った。クラシックなデザインも良いし、1日中使っていても耳や鼻にストレスを全く感じない。あと、ブルーのフレームもブランドイメージに合ってると思った。フレームもレンズも色が綺麗なモデルが多いよね。普通っぽいけど実際掛けるとちょっと新しい感じになったり、その絶妙なとこを突いてる感じが好き。

 

O そう言ってもらえると凄く嬉しいですね!では最後に市川さんのインフォメーションなどありましたら。

 

I さっき話した釣りを軸にしたライフスタイルメディアの立ち上げかな。まだ本決まりじゃないんだけど、『BEFORE YOU WAKE UP』っていう名前にしようと思っている。皆んなが起きる前に俺たちはこんなに楽しんでるぜっていう意味を込めてて、釣りでも、サーフィンでも、キャンプでも自分たちが好きな遊びって全部朝早く出掛けるから、一つのことに限らず表現できる言葉がいいなと。あとは、「WHILE YOU ARE SLEEPING」っていう格好良い先輩方がやっている大好きな深夜のラジオ番組があって、実はそのタイトルへのオマージュ的な意味合いも自分の中で勝手にあるんだよね。そんな手探りだらけの新しい釣りメディアを今年立ち上げる予定なので、乞うご期待下さい!って感じです。

 

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