OWN INTERVIEW CONTENTS Vol.15 日向秀和(ストレイテナー / Nothing's Carved In Stone 他)

OWN INTERVIEW CONTENTS Vol.15 日向秀和(ストレイテナー / Nothing's Carved In Stone 他)

OWN(以下、O) ひなっちさんお久しぶりです!まず、所属バンドを含めて自己紹介をお願いします!

 

日向秀和(以下、H) ベーシストです!所属バンドはたくさんあって、まずは、ストレイテナーでしょ。Nothing's Carved In Stone。あとはセッションバンドでHHMMKatsina Session。中村達也さんとのセッションバンドでEORっていうプロジェクトにも参加しているね。今動いているのはそれくらいかなあ。あ、あとFULLARMORってバンドにも参加しています。

 

O 全てベーシストとしての参加ですよね?

 

H FULLARMORだけはギターも弾いたり。

 

O 個人的には楽器が好きなので、機材のお話とかもしたいんですが、そういったお話は「Bass Magazine」さんにお任せして(笑)。

 

H そうだよね(笑)。

 

O 今回はひなっちさんのルーツやパーソナルな面、ファッションに関してなどを中心にお話を聞かせて頂けたらと思います!

 

H 了解です、宜しくお願いします! 

 

O まず、最初に意識的に好きになった音楽はどんなものでしたか?

 

H 一番最初に格好良いな、と思った音楽はプリンスなんですよ。

 

O それは当時流行っていたからですか?それともブラックミュージックとして?

 

H ジャンルとして意識したというよりは、何となく格好良いなあ、って思った。そこで「自分はこういう音楽が好きなんだな」って意識したのは良く覚えている。当時、お姉ちゃんの部屋にレコードがたくさんあって、その中に発売されたばっかりのプリンスのアルバム『Sign "O" the Times』があって聴いていました。87年かな?「これ格好良いー!」って。

 

O それは何歳くらいの時ですか?

 

H 小4かな?

 

O めちゃくちゃ早いですねえ(笑)。

 

H 確かに(笑)。で、LL COOL Jの『BAD』ってアルバムも姉ちゃんの部屋で聴いて。それが1stアルバムだったのかな?リアルタイムで聴けたから衝撃もさらにデカくて。

 

O 一般的にそれはだいぶ珍しい小学生だと思うんですけど……。

 

H やっぱり姉ちゃんの影響だよ。色んな音楽聴いていたし、姉ちゃんのバンド仲間も家に出入りしていたから、最先端の情報が入ってきていて。日本の流行りのポップスよりも、姉ちゃんの部屋で聴いた音楽の方が格好良いな!って。

 O ちなみに当時、巷ではどんな音楽が流行っていましたか?

 

H 年代的にはBOØWYとかBUCK-TICKとかかな?ユニコーンもそうだし。

 

O バンドブームの時代になるんですかね?

 

H バンドブームの若干前だと思う。小56でバンドブームがドカーンときたのを覚えているから。

 

O 世はバンドブームの中、ひなっち少年はプリンスやHIPHOPを聴いていたワケですね。早熟過ぎてビックリですよ!

 

H (笑)。まあでもイカ天とかもチェックはしていたよ。音楽自体に興味津々で。プリンスは今改めて聴いても物凄く斬新なことをやっていた人だから、そこが入り口になったっていうのは、かなり音楽的に強い影響を受けているとは思う。

 

O そこからどういった経緯で楽器をスタートしたんですか?

 

H また姉ちゃんの話なんだけど、小4の時、姉ちゃんの部屋にあったドラムセットで遊んでみたのが楽器のスタート。ギターも部屋にあったね。

 

O お姉さんも音楽活動をされていたんですか?

 

H バンドをやっていて。歳も7つ上だから凄く可愛がってもらった。で、そのギターを弾き始めて、教則本とかを自分で買って弾いていたら徐々に上達して何となく弾けるレベルまでなったんだよ。そしたら周りの友達数人が「教えて!」って言ってきて。当時、ギターは花形ポジションだからやりたい人が多いんだけど、ベースを弾きたいっていう人はいなかった。ベースはかなり地味な扱いだったからさ(笑)。だからみんなに一通りギターを教えて弾けるようになってもらったら、俺がベースをやろう、と考えたんだよね。その後、母親に誕生日プレゼントでベースを買ってもらって始めたんだよね。そしたら思いっきりハマっちゃって。

 

O ギターよりもハマってしまったと。

 

H そうなんだよ。所謂リズム楽器としてのアプローチだけでなく、打楽器的な弾き方もすごく面白かった。Sly & The family Stoneで活躍していたラリー・グラハムっていう人がいて、スラップ奏法を生み出した人なんだけど。その人を知って、スラップも一生懸命練習していたよ。ラリー・グラハムのビデオは超観てた。

 

O 当時、ひなっちさんにとってのベースヒーローは誰でしたか?

 

H そのラリー・グラハムと、Aerosmithのトム・ハミルトンかな。ピック弾きベースはトム・ハミルトンのフレーズが格好良かった。それが中学生の頃で、その頃から徐々にファッションにも興味が出てきたのかな?

 O ファッションに関して、音楽経由で好きになりましたか?

 

H 音楽からもあるし、別からもあるんだよ。当時町田は古着屋が多くてめちゃくちゃ人気だった。アメカジブームだね。高1の時はボーリングシャツにチノパン。で、adidasのスーパースターを履く、みたいな格好をしていたかな。あとはスケーターファッションなのにFred perryのポロシャツを合わせたり。

 

O マット・ヘンズリー的な。

 

H そうそう!ハーフパンツにボールチェーン付けて。だけど髪型はロン毛のオールバックっていうところが町田っぽいでしょ(笑)。

 

O 絶妙なミックス感がありますね。

 

H 周りの友達皆んな洋服の知識が凄かった。色んなファッションをした奴らが町田にはたくさんいたよ。スケーターもいたし、ウエスタンが好きなやつらはRed Wingのエンジニアブーツでベルボトムみたいな。高校生になって、ライブをやるようになったら、Drill90’sスケートボードブランド)とか着てステージ立っていたし、町田はアメリカのストリートファッションがかなり早く入ってきていたんだ。セレクトショップも多くて、高校の後半はチカーノシャツも並んでいた。今でもフェンダーのベースに貼ってあるマリアのステッカーは当時買って貼ったものだし。

 

O 一つのルーツと言うよりも色々なカルチャーとファッションが町田に入って来ていたんですね。

 

H そうだね。だからいろんなファッションを楽しめた。ごちゃ混ぜだよね。チームの友達はアメカジ一本って感じだった。Vansonの革ジャンを着ていて、喧嘩の時は脱ぐ、みたいな(笑)。その後、俺は東海岸のHIPHOPのカルチャーに夢中になっちゃって、TimberlandEddie Bauerとかが好きなブランドだったかな。当時、代官山にHIPHOPのセレクトショップがあって、友達とめっちゃ通ってたよ。96年だったから、ちょうどBUDDHA BRANDがアメリカから帰ってきたタイミングで、東海岸のファッションは周りでも盛り上がっていたね。イスラムワッチとか被ってた(笑)。

 

O その当時はどんなアーティストが好きでしたか?

 

H 当時人気だったのはA Tribe Called Quest。もう皆んな大好き!そこからDe La Soulも出てきてお洒落だなあっ思ったり。俺は東海岸の音楽とかノリが好きなんだよね、とか言っておいて、ローライダーに乗る時は西っぽい格好をしていた(笑)。トヨタのWINDOMって車に18インチのホイール履かせてレクサス仕様にしていたなあ。懐かしい。ハイドロでバッコンバッコンっていうのではなくて、ニューストリートって呼ばれるスタイル。高級車をラグジュアリーに乗る、っていうスタイルが出てきた頃でさ。 

O その頃って、もうバンド活動はスタートしていましたか?

 

H やっていたね。ソニックスウィングステアーっていうハードコアなバンドで、Loop Junktionのドラムのシゲ(cro-magnon)がメンバーだった。 ジン(山仁)は一人でラップやっていて、後にLoop Junktionに合流する流れ。で、そのバンドやっている時に、シゲがバークレーに留学するってなって、活動停止。俺は違う経由でART-SCHOOLってバンドに入ったんだよね。

 

O 話をファッションの話に戻すと、ひなっちさん的に自身のファッションにテーマとかコンセプトはありますか?

 

H 基本的には黒人的ファッションが好きなの。昔からね。

 

O 幼少期にプリンスにハマってしまったことに因果関係がありそうですね(笑)。

 

H そうかもね、宿命かもしれない(笑)。どことなく黒人ぽいな、と感じさせてくれるファッションが好き。ベーススタイルも黒人的なものが好き。どう考えても黒人はいつの時代も最先端だと思う。

 

O ブランド的にはどんなものがお好きですか?

 

H プロのミュージシャンになってからはドメスティックブランドばっかり着ているね。約20年前は裏原全盛期だったし、所謂ブランド古着的なものも買っていたり。今着ているのは知り合いのブランドばっかりだね。

 

O 色々なブランドを着つつも、着こなしは一貫してひなっちさんぽい、みないな感じがします。

 

H そう言われると嬉しいね。そういったブランドと古着を合わせたりするのに最近ハマっていて楽しいね。好きなブランドはSOUTH2 WEST8っていうNEPENTHESの中で展開されているブランド。アウトドアウエアなんだけど、ちょっとニッチなデザインになっているのが好き。あとdoubletNuGgETSとも一緒にPOPUPをやったりしているね。

 

O 自分でもブランドをやっていますよね?

 

H 「bocco」っていうブランドね。洋服が好きで、友達の作る洋服が格好良いから満たされてはいるんだよ。でも最近、ひなた農場って言って、野菜を育てているんだけど、いずれ「bocco」で作業着的な洋服をリリースしたいなって思っているんだよね。

 

O 農作業用のマーチャンダイズ的な(笑)。

 

H そうそう。今、岡山の職人さんたちと話して、面白い作業着兼普段も格好良く着れるモノを作りたいなって考えてる。

 

O ガレージ作業用のワークウエアと農作業で着る服はまた違いますもんね。

 

H 行う作業が違うから、デザインも違ってくるよね。今は家庭菜園も増えているし、ひなっちファンの皆んなも着てくれるかな、と。

 

O 相変わらず多趣味ですよね(笑)。

 

H 土は良いよー。ホント偶然なんだけど、母校の横の区画が空いていて値段も凄く手頃な価格で借りられて。始めたキッカケは奥さんと一緒に何かやりたいね、って話をしていたから。奥さんは前からガーデニングが好きだったからピッタリだなって。土を掘り起こしたりいじったりしていると元気になる気がするし、農作業後のビールは死ぬ程美味い(笑)。

 

O 今はどんな種類の野菜を育てていますか?

 

H 結構種類豊富だよ。ピーマン、イチゴ、大根、じゃがいも、トマト、ししとう、オクラもあるし。ちょうど今は秋野菜を仕込むとこ。次はタマネギ。カボチャもそろそろできるし。

 

O 素朴な疑問なんですが、味はどうですか?

 

H 物凄く美味い。新鮮な野菜ってやっぱ違うね。無農薬だし。バジルとかも匂いが違うよ!段違い。

 

O なるほど!では、話を戻すと、ご自身において洋服やファッションはどんな存在ですか?

 

H 俺は結構ファッションの力を借りることが多かったりするんだよね。

 

O それは例えばどんなシチュエーションですか?

 

H 次のツアーはこんなテンションで行くぞ!とか、こんなモードでやりたいな、とかはファッションの力を借りるし。ファッションありきで自分のテンションを考えてみたり。髪型もその時のモードに合わせて変えたりね。30歳過ぎた頃から、そういう楽しみが出てきたんだ。

 

O ひなっちさんはアイウェアを良く掛けているイメージがあるんですが、アイウェアはお好きですか?

 

H 超好き。眼鏡はキャラクターを変えられるというか、髭や髪のスタイルを変える感覚に近いのかな。昔から好きで、高校生の頃はRay-Banを掛けていたね。今でも外に出る時はほぼ掛けるし、車に乗る時も。

 

O こういう洋服の時はこういうアイウェア!みたいなこだわりはありますか?

 

H あんまり決めてはいないけど、セッションプレイをする時はハンチングに少し大振りなデザインの眼鏡を選ぶことが多いかな。グラデーションがかかっていて、不良っぽさがあるようなもの。ウェイファーラーみたいなスタンダードなカタチのモノはあんまり持ってない。あと、小ちゃいサイズのものあんまり好きじゃないかも。

 

O 洋服と同じく、その時の気分で変えていくノリですね。

 

H そうそう。自分のドライブ具合やモードによって眼鏡も変えるのが好き。あと、またまた黒人のファッションの話になっちゃうけど、黒人のセレクトする眼鏡って凄く良いよね。THE ROOTSとかも憧れちゃうよ。夜なのに平気でサングラス掛けていて、全く動じない感(笑)。タブゾンビ(SOIL & "PIMP" SESSIONS)とかもそうじゃない?眼鏡の掛け方が上手いな、って思うよ。

 

O ちなみにOWNのアイウェアはどうでしたか?

 

H 掛け心地も含めてめちゃめちゃ良いと思ったよ!色んな洋服に合わせられるから気に入って使ってる。キャンプの時とかも良いしね。

 

O OWNの気に入ったポイントなどあったら教えて下さい。

 

H まず掛けていて違和感がない。眼鏡好きの人は分かる話だと思うんだけど、スッと掛けた時に違和感を感じないって凄く大事なポイントなんだよね。そうでない眼鏡は、長く掛けてられないんだ。だからOWNは良く研究されてらっしゃるな、と(笑)。

 

O それ、嬉しいですね(笑)。今ひなっちさんが愛用されている品番は、#03#07ですかね。

 

H 新作#07のグリーンレンズも綺麗で凄く良かった。

 

O 所謂ひなっちさんの周りのJ-ROCKシーンで、こう言ったファッションのお話や、近いノリの方っていますか?

 

H いないと思う。俺だけリズムも裏で取っているし、根本的に違うのかもしれない。本当はロックの人じゃないかもしれない(笑)。

 

O そうなると、今後やっていきたい音楽も変動していくかもしれませんね。

 

H (松下)マサナオ(Yasei CollectiveGentle Forest Jazz BandZA FEEDO)とやっているセッションバンドのHHMMが今のモード的にドストライクで楽しいかな。今はジャズマンとばっかりセッションしているし、全ジャンル網羅したいなって思ってる。最近はHIPHOPよりはジャズとかR&Bが好きだね。

 

O ひなっちさん自身はジャズ畑の人ではないですよね。セッションするジャズマンの方々の反応はどうですか?

 

H 凄く楽しんでもらえているみたいだよ。だから新しい流れのミクスチャーを作り出せているのかもしれないね。今LAの音楽市場って、結構ジャズやブラックミュージック+α的なミクスチャーが多いし、日本でもそういうことができたら良いかな、って思っている。新しいモノとして成り立つのかなって。今の日本って音楽ジャンルに閉鎖感があると思うんだ。マサナオはジャズ界でそう思っていたみたいだし、俺はロック界でそう思っていたんだ。だから意気投合してHHMMがやれていることは自分的にも凄く良いね。

 

O なるほど。今後のセッションバンドでの展開も物凄く楽しみですね!では、最後にひなっちさんのインフォメーションなどありましたらお願いします!

 

H ナッシングスが今お休み期間中ですね。セッションライブは随時やっています。各種SNSをチェックしてもらえたらと思います!

 

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