OWN INTERVIEW CONTENTS Vol.17 今里(STRUGGLE FOR PRIDE / 不死身亭一門)

OWN INTERVIEW CONTENTS Vol.17 今里(STRUGGLE FOR PRIDE / 不死身亭一門)

OWN(以下、O) まず、OWN LOOK BOOK Vol.1に寄稿して下さり、本当にありがとうございました!

今里(以下、I) こちらこそありがとうございました。

O では、改めて今里さんの肩書きを教えて下さい。

I STRUGGLE FOR PRIDEというハードコアパンクのバンドをやっています。あとはDJ HOLIDAYという名義でDJも。中谷さん(CRACKER JACKS)が作った不死身亭一門に所属しています。

O 不死身亭一門ってメンバーは何人いるんですか?

I 何人なんだろう?確認しておきます(笑)。最近大塚さんという方がメンバーになって、増えました。

O 今里さん以外、全員関西の方ですか?

I いや、カミ君っていう方は山谷(東京)ですね。

O 不死身亭一門への入門の儀式とかってあるんですか?

I 儀式はないよ(笑)。中谷さんから声を掛けてもらった人がメンバーになっていく感じ。今、大阪天満にあるJamboreeっていうお店で「REGGAE STEADY GO!」というイベントを開催されてるんだけど、最近はそのイベントにたくさん人が来ているよ。この前の時もお店に人が入り切らないくらいパンパンで、階段の方まで溢れていたくらい。これはインタビューとか抜きにしても絶対に行くべきだと思う。音楽が好きな人は絶対に感動するだろうし、東京では成立しない出来事が起こっているというか。高津さんをはじめ、bull the dougsの方々が来てたり、MIKIさん(元BLADE / LRF)、南くん(LARVA)、タカアキ(RIGID)も毎回来ているし、自分と面識のない方達もたくさん。物凄く良い雰囲気の中、めちゃくちゃ良い音楽が流れているっていう。理想だなって思うし、凄く楽しい。

O 以前、不死身亭一門発足当時のお話を聞いたんですが、今は様々な方々が音楽を聴きに行く場になっているんですね。

I 発足当時は、屈強な坊主頭の男たちが黙ってうつむいてレコードを聴く勉強会だったんだけど(笑)。今は、「あそこに行けば良い音楽が聴ける」っていう感じで色んな人が遊びに来ているよ。閉ざされていないというか。

O 閉ざされていないというと?

I 珍しいか珍しくないかで言ったら、珍しいレコードがかかってるのかもだけど、決してそれをひけらかすのではなく単純に良い音楽がかかる場所。余計なモノが入っていない、純粋な感覚でやっている気がするんだよね。来ている人もみんな楽しそうだし、俺からしたらヒーローみたいな人たちがたくさんいる場所(笑)。東京だとちょっと違うニュアンスになってしまうかもしれない。

O 東京はどんなイメージですか?

I 年配のDJとか、「こんなレコードをかけている俺、格好良い!」みたいな人多くない(笑)?

O なるほど(笑)。では、今はバンド活動とDJだと、DJとしての活動の方が多いですよね。

I そうだね。ライブはメンバーの予定が合わなくてできていないだけなんだけど、コロナ禍でこんな状態だから無理に焦らずっていう感じかな。バンドって言っても、友達の集まりに名前を付けちゃっただけだから(笑)。

O バンド活動とDJ活動って自分の中で線引きはありますか?

I ライブはメンバーの予定が影響したりするけど、DJは自分の予定さえ合えばレコードだけ持ってフットワーク軽く動ける。だから明確な線引きというより、別の事として捉えている感じかな。おかげさまで今は色んなパーティやイベントに呼んでもらってDJをしているよ。

O 今里さんって、DJをやる上で選曲は事前にするんですか?それともその場の雰囲気を考えてやっているんですか?

I これは完全に不死身亭のルール的なものなんだけど、例えばパーティに誘われて、タイムテーブルが決まって自分の持ち時間が60分だとするでしょ?そこから、その時間分のセットを事前に考えて組み立ててる。昔はもっと雑に聴きたいレコードをいっぱい持って行く的な感じだったけど、不死身亭に入ってからはちゃんと組んでるね。

O セットを組んでDJをすることによって、何か変わったことはありますか?

I 昔より自分自身が盛り上がることが増えたかも。DJのお話をもらったタイミングから選曲の構成を考え始めて、あれこれレコードを聴くんだけど、良い曲を聴く度に咽び泣いて(笑)。

O (笑)。所謂フロアの状況を見て、とかではなく?

I 状況に応じてレコードを抜いたり足したりは若干あるんだけど、それよりも自分が作った選曲の流れを優先することの方が圧倒的に多いかな。与えられた時間内で物語を作るっていうか。

O その時々のセットはどういう思いで組んでいるんですか?

I 先日の大阪は「REGGAE STEADY GO!」というイベント名でレゲイ縛りなんだけど、前日にファラオ・サンダースが亡くなってしまったから、ファラオ・サンダースのレコードを入れたり。自分がその時聴きたい音楽や、皆んなで聴きたい音楽を考えながらセットを組むことが多いかもしれない。

O ではDJをやる上で大切にしていることなどはありますか?

I BGMに徹したいっていうのがあるかな。パーティの後ろで流れている良い音楽。自分自身がそういう場が好きだからそんなイメージ。さっきも言ったけど「俺こんなレコードかけてます!」みたいなのはクソだと思うし、うるせーな、って(笑)。あと最近は、自分たちが楽しむだけじゃなくて何かに還元したくて、頂いた出演料を一部だけど、LRFのイノベさんに教えて頂いた動物愛護団体のサポートに回すようにしているよ。


O なるほど。ではDJとしてのリリースに関してもお聞きしたいんですが、CD-Rでリリースの作品からオフィシャルリリースのものまで、本当に多作ですよね。

I 自分的には、世界中に良い音楽なんて溢れているから、それをただ集めているだけなんだけど。そうしたら自然とリリース量が多くなってしまったという感じかなあ。

O 今里さん自身が良いと感じる音楽は、どのように出会うことが多いですか?

I どこか遊びに行った先で教えてもらうこともあるし、たまたま入った喫茶店でも「これ誰ですか?」って質問することもあるよ。お薦めの音楽を教えてくれる優しい人も居たり。あと、中に入っていたときはラジオでも良く音楽を聴いてて。こういう行為は生きているうちは無限にできるし、だからこそ曲がまとまったらリリースもしたいな、と思っちゃう。DJとして作品を出し始めた最初の頃は、単純に自分が良いなと思った音楽をまとめてみました、っていう感じだったんだけど、今はそれに“記録”的な側面もあって。373君にいつもCDのジャケットを描いてもらっているんだけど、「このジャケットでリリースした頃はこういう音楽聴いていたな」とか、「この頃ってあんなことあったよな」って思い返すことが今は凄く楽しい。

O 自分の作品は自身でも聴きますか?

I バンドの作品はあんまり聴かないけど、自分のMIX CDは良く聴く。自分の移動時間に合わせた収録時間にしてるから、それもあって凄く聴きやすいんだよね。

O あっ、だからどの作品も40分-45分くらいの収録時間だったんですね。

I そうそう。いつも大体11曲収録して、45分以内になる感じで作ってる。


O そうだったんですね。ちなみに何年頃からDJを始めたんですか?

I 2002年か2003年頃だったと思う。

O STRUGGLE FOR PRIDEとして1stアルバムを出す前ですね。

I そうそう。

O DJ始めた頃から現在までで、好きなDJの方がいたら教えて下さい。

I まずは師匠の中谷さん。先日の味園ユニバースでのDJも凄かった。中谷さんがかけると、全く違う音楽に聴こえる。俺はずっと大阪に行ってて、あの雰囲気を東京に少しでも持ち帰れたらと思っていたんだよね。でもそれは少し前から諦めた。やっぱりあれは大阪独自のものだと再確認したというか。大阪に行かないと得られない感覚。新鮮過ぎてそこに行かないと食べられない名産とか、そういうものに近いと思うんだよね。あと、俺は“地方”っていう言い方が大嫌いで。東京の人は自分たちのいるエリアを“中央”と考えているかもしれないけど、それぞれの土地にはそれぞれ特別なものがあるし、それを観に行ったり、体験したりしに行くことは凄く素晴らしいことだなと思う。

O 大阪の状況に憧れだったり素晴らしいな、と感じる一方、今里さんの地元である東京はどんな現場だと思いますか?

I 凄く風通しが良くなっている気がする。世代もごちゃ混ぜで、勢いがあるなあ、と思うよ。あと最近はShan2(方南町のたこ焼き居酒屋、ラッパーのCENJU氏が店主)や本田君の翠泉(大平台温泉)とか、新しい動きも多くて、皆んな凄くタフだな、と改めて思った。ZERO MAGAZINEの安田さんが本を制作し始めたことや、ATOSがお店を始めることもそう。OWNもそうだよね。世の中が大変で、皆んな自分のことで精一杯で気持ちに余裕がない時に、新しいことを始めるって、凄く勇気がいることだと思う。宮田さん(BARRIO GOLD RECORDS)だったり、TRASMUNDOやBUSHBASHみたいに、ずっと止まらずにやり続けている人たちにも勇気付けられ続けているし。あ、話を戻すと、他に好きなDJは二見裕志さん。多作だし、昔のMIXを今聴いても新鮮だし凄いな、と。個人的には二見さんのカントリーのMIXがめちゃくちゃ好きで名作だと思っていて。あと、ホントに超最近なんだけどREN YOKOI君が素晴らしかった。TIME OUT CAFÉに遊びに行ったらDJしていて、UFOの「Loud Minority」をいきなり流していたり、ECDのTシャツを着てて燃えた(笑)。KANAYAMAさんもいつも新しい音楽と遊び方を教えてくれるし、DADDY-KANさんの選曲も素晴らしい。

O ありがとうございます。では、ファッションのお話も聞かせて下さい。今里さんは好きな洋服は年齢に応じて変化しましたか?

I あんまり変わらないかな。このリーバイスも20年くらい前に新品でプレゼントして頂いて、今も穿いているし。

O 気に入った物はかなり長く愛用されるんですね。

I ドクターマーチンのブーツも、15歳の時に買ったものを今でも履くし。一回気に入ると凄く愛着が出る。もう着ないけど取っておきたいTシャツとか結構あるかなあ。HAYATO(45REVOLUTION)みたいな常軌を逸したコレクターではないけど(笑)。

O (笑)。ちなみにファッション的にどういったものがお好きですか?スタンダードな定番品と言われるものが好きですか?

I いや、あんまりそれは意識していないかも。人がプレゼントしてくれたものを着ている感じです。昔から洋服をくれる先輩とかが多くて、凄く有難いんだよね。最近も変わらずそんな感じで。

O なるほど。OWNのアイウェアに関してなんですが、今里さんは#06と#08をセレクトしていますよね。その2モデルを選んだポイントを教えて下さい。

I 単純に自分に似合う形が限られているっていうことと、何となく昔から#06と#08に近いタイプが好き。ビル・エヴァンスの眼鏡姿とかお洒落だなあ、って思ったり。ティアドロップ型とか掛けてみたいんだけど似合わないし。

O 今里さんは定番のブラックフレームではなく、ツートーンフレームやブラウンフレームをセレクトしていますね。

I ブラックってサングラス感が強くが出てしまうし、モノ自体に圧倒的存在感が出てしまう感じがして。だけど、ブラウンとかは中和される色だから好き。ブラックはTシャツ以外ではあんまり買わないかもしれない。HAYATOは覚えていると思うけど、10代の頃は黒い格好が好きだったから、その反動かも。

O このOWNのアイウェアに合わせるファッションのお話も聞かせてもらえたら。

I #06は普段使いっていうイメージでどんな洋服にも合わせられると思う。逆に#08はちょっと意識する格好の時とかかなあ。最近は穿いている靴に合せて選ぶことが多いよ。先日MIKIさんからCEBOのモンキーブーツを頂いたから、どんな風に合わせようか考えてみようかと。

O では、今後のSTRUGGLE FOR PRIDEでの活動予定がありましたら教えて下さい!

I ライブもやりたいし、音源も出す予定です。大阪のFEROCIOUS Xとのスプリットを……。

O 以前にもそのお話を聞いたような(笑)。

I もう本当に作ります!先日味園ユニバースに遊びに行った時も色んな人たちに「もうそろそろ……」と言われてしまって(笑)。ジャケットや内容なども、もう候補ができているので早くレコーディングしようと思います。あと前回のアルバムの時に録音してたんだけど未収録だった曲もあるんで、良いタイミングで出せたらなって思ってます。

O おー!凄く楽しみです!ではDJとしてのリリースはありますか?

I 年内にETERNAL STRIFE(GRIN GOOSEとのユニット)で新作のMIXを出します。前作で3部作が終わったので、2ndシーズン的な感じの新作になります。あとはWD SOUNDSと数年前から暖めていた企画があるのと、不死身亭一門でもリリースがあるので、楽しみにして頂けたらなと。



【撮影協力】

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