OWN INTERVIEW CONTENTS Vol.31 / オノチン(JET BOYS / イラストレーター)
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OWN(以下、O) オノチンさんの自己紹介からお願いします!
オノチン(以下、オ) 自己紹介ですか?どんな感じですれば良いんですかね?とりあえずまあ、クズみたいなもんですね。もう最近じゃ何のために生きているのかも分からない状態ですよ、ホント。
O 何の話をしてるんですか(笑)!
オ あっ、すみません(笑)。えっと自己紹介ですよね。生まれ育ちは青森県で……。
O いやっ!活動しているバンドとかイラストに関して聞きたいんですよね(笑)。
オ ああ、そういうことですね(笑)。JET BOYSというバンドと、オナニーマシーンというバンドでギター&ヴォーカルをやっていますね。あとはおこがましいですがイラストレーターもやらせてもらってるって感じですかね。
O JET BOYSは活動歴が凄く長いですよね。
オ そうですね。名前の通り、New York Dollsの曲名を勝手に使わせてもらって。当時からジョニー・サンダースが大好きだったので。21歳の時にバンドを始めたのかな?
O 失礼ですけど、オノチンさんは今おいくつですか?
オ えっと、25歳ですね!
O えっ(笑)?
オ すいません、嘘です、63歳です(笑)!でも気持ちは25歳で、万年平社員の気持ちで頑張ってます!
O 結成42年の大ベテランじゃないですか(笑)。
オ いつの間にやら。普段は適当に結成5年です、とか言ってるんですけど。まあ他のバンドにいた時期もあるんですよ。THE RYDERSとかNICKEY & THE WARRIORSとか。でもJET BOYSを続けられたのは、1回も売れたことがないっていうのが逆に良かったのかもしれないですね。1回でもパッと売れた時期とかがあったら調子に乗っちゃっていただろうし、人気がガクッ落ちてからの落差に耐えられていないと思います(笑)。

O オナニーマシーンに関しては?
オ オナマシはイノマーと仲良くなってから一緒にバンドやろうって誘ってもらって、30歳過ぎてから始めた感じですかね。出会った当時、イノマーはオリコンの編集長だった頃かな?でも出会う前からお互いの事は雑誌上で知っていて。
O 雑誌のコラムとかでですか?
オ そうなんですよ。当時ってまだ音楽雑誌がたくさんあって。イノマーも『BANDやろうぜ』とかでコラムの連載をやっていたし、俺もくっだらねー下ネタばっかしの内容の4コマ漫画の連載とかやっていて。イノマーの連載も下ネタばっかりの最低な内容だったんで、好きで良く読んでいたんですよ。コイツはどんな奴なんだろう?とか思いながら。で、あるスペースシャワーTVかなんかの音楽番組にJET BOYSで出た時に、その番組の司会をイノマーがやっていて。「オノチンだよね?連載読んでるよ!」って話しかけてくれたんですよね。そこから家も近かったし、仲良くなっていってバンドを始めた感じです。あと、その時、ちょうど失恋しまして。そのショックから現実逃避のため実家の青森まで自転車で帰ったんですよ。7日くらいかけて。
O 1週間かかるなら新幹線のほうが絶対安いですよ(笑)。
オ ホントそうなんですよね(笑)。そんなタイミングだったこともあって、イノマーのウチにはしょっちゅう遊びに行ってましたね。毎日の様に中学生みたいなしょうもない会話して(笑)。
O 僕、人生で初めてインタビューさせてもらったのがイノマーさんなんですよ。学校の課題で。
オ マジっすか!?じゃあこれは天国のイノマーが巡り合わせてくれたのかもしれないですね(笑)。
O 音楽的にオノチンさんのルーツはどのあたりになるんですか?やっぱり初期のパンクですか?
オ そうですね。やっぱり自分にとってSEX PISTOLSとジョニー・サンダースの存在はデカいですね。王道ですけどやっぱり今でも大好きなんです。子供の頃って、皆んなアイドルとかに夢中になるじゃないですか?俺はアイドルとか全然興味なくて。まあアイドルでオナニーはしてましたけど。
O そのカミングアウトはいらないですよ(笑)。
オ (笑)。他人が作った曲を歌ってるだけでしょ?ダサくない?みたいに幼いながらに思っていました。冷めた子供だったんですよね。もちろん何曲かは良いな、と思う曲もありましたけど。でもバンドっていう存在を知って、バンドは全部自分たちで曲を作って自分で歌ってスゲー!メチャメチャ格好良い!って思って。そこから最初はビートルズが好きになりましたね。そこからだんだんパンクとかを聴くようになっていきました。
O オノチンさんと言えば、イラストレーターとしても活躍されているので、絵に関してのお話もお聞きしたくて。有名なお話ですけど、漫画家の山下和美先生のアシスタントをやられていたんですよね?
オ そうですね。山下先生には20年以上お世話になっていますね。先生自身もロックというか音楽が凄くお好きな方で。Queenとか色んな名だたるバンドのLiveを色々観てきたようです。

O オノチンさんご自身はいつから絵を描き始めたんですか?
オ 幼少期の頃からずっと描いてましたね。チラシの裏とかにもうホントにずっと。紙とペンさえ渡してもらえれば何時間でも。ちょっと頭がおかしい子だと思われてましたね。今の言葉で言うとADHD的な感じだったんですかねえ?それこそレシートの裏とかにも何にでも描いてましたよ。当時から漫画とかも描いてましたね。
O そこからイラストレーターとしての活動はどういった経緯で?
オ 昔ってアート系の雑誌が結構あって、イラスト公募のコーナーがあったんですよ。俺は『Illustration』っていう雑誌の公募コーナーに毎月応募してましたね。そしたら1回受かって、誌面に掲載されたんですよ。で、その年の最優秀賞ではないんですが、2等か3等に選ばれて。選ばれた若手で集まって座談会的なことも特集されたり。そんな感じだったんで、「俺はイラストで食っていけるかもしれないぞ!」とか鼻息荒くしていたんですが、結局仕事は全然来ませんでしたね(笑)。時々、雑誌の挿し絵の仕事をもらうくらいで。
O その時期からJET BOYSは活動していましたか?
オ もうやっていましたね。だからイラストの仕事もないし、自分のバンドのアートワークは最初から全部やっていました。自分の好きだった音楽も、アートワークとサウンドがリンクしていたし、そういうバンドの方が好きだったんで。
O 今では色んなバンドのジャケットやフライヤーとかも手掛けていますよね。
オ ありがたいです。でも最初は自分のバンドのモノしか描くことがなかったですね。セルフオーダー状態(笑)。
O オノチンさんの作品って、一目でオノチンさんの作品だと分かるような圧倒な個性があると思うんです。どんなものに影響を受けたんですか?
オ やっぱり日本の漫画の影響はかなりあると思いますね。子供時代が漫画全盛期ってこともあって、手塚治虫先生、永井豪先生はメッチャ好きでした。あの方々はマジでオリジナリティの塊じゃないですか。個人的にはリアルな描写というより、どこかポップさがあるアイコニックな絵が好きですね。暗い感じより明るい感じが好きなので、それは自分の絵にも表れているんじゃないかなー、とおこがましいんですが思っています。後は少女漫画の絵にも影響は受けてますね。読んでると、あぁ恋したいなぁとか思えますしね(笑)。
O なんすかその感想は(笑)。今回、OWNでもアートワークをお願いさせて頂きました。素晴らしい仕上がりでした。
オ 良かったです!こちらこそありがとうございました!
O 原画で納品して頂いたんですが、凄くアナログな手法で作られているので驚きました。

オ 描き方に関しては昔と全く変わっていませんね。60歳過ぎてパソコン作業ができると思えないし(笑)。
O 制作過程はどういった感じですか?
オ 最初は本当に落書きみたいな感じでラフスケッチしていって。そこからまとめていく感じです……。ってこの話、普通過ぎて全く面白くないですね(笑)。
O 面白くなくて大丈夫なんで続けて下さい(笑)。
オ 今回は鳥さんロゴのオーダーだったんで、何パターンか下絵を描いてから周りの部分に着手して、っていう流れでしたね。イメージがポンっと降りてきてバーと一気に描き切れちゃう時もあれば、悩みながら少しづつ描くこともあります。
O 修正の作業も切り貼りで行われていた跡があったので驚きました。
オ そうなんですよ!修正ペンを使ったりハサミで切ったりと全部手作業でやっていますね。今だに近所のセブンイレブンのコピー機前で格闘してますよ(笑)。まあでもイラストって上手ければ良いっていうモノでもないと思うんですよね。仰々しいですけど芸術全般がそうですよね。上手く模写ができたり絵がめちゃくちゃ上手い人ってたくさんいるけど、だからと言ってそれが格好良いモノなのかどうかっていうのは、また別の話じゃないですか。音楽でいうと、またジョニー・サンダースの話になっちゃうけど、彼のギターの音って上手いから感動しているのか?って言ったらそうじゃないだろうし。その人の個性や生き様が反映させていないと表現としてはダメなんじゃないかと思ってますね。そういうマインドは結構大事にしています。とかカッコ付けて言ってたのに、数年後にAIに全部仕事が奪われていたりして(笑)。
O (笑)。最近、オノチンさんにはOWNの#15を使って頂いてますね。
オ いやー、ホントこのモデルは格好良いですよね。ピンククリアフレームも良いし、サングラスなのに視界良好な気がします。レンズも良いってことなんでしょうね。自分は赤とかピンクの派手な色の革ジャンとかも着るので、合わせやすいですね。

O オノチンさんと言えばパンクファッションですよね。体型も昔から変わりませんね。
オ 年をとって更に痩せてきちゃって、もう妖怪みたいですよ(笑)。パンクファッションは今でも大好きですね。何回かアメカジになったりと迷走した時期もありましたけど、結局10代の多感な時期に影響を受けたパンクのファッションが好きなんです。
O 昔雑誌で、シドみたいにアイパッチしてるオノチンさんの写真を見たことがありますよ。
オ それめっちゃ恥ずかしい!あの頃はアイパッチして上半身裸で学校行ってましたからね。多分気が狂っていたんですよ(笑)。でも最近は若い人のパンクファッションって見なくなりましたよねー。もはや絶滅危惧種なのかもしれない。今じゃ40代のバンドですら若手って言われてますからね!ライブハウスの楽屋は病院の待ち合い室状態ですから。皆んな病気や体調の話ばっかりで。「誰々が死んだらしいよ」とか……。
O 悲しいですね(笑)。
オ 何とかやっていくしかないですよね。人間とは、人生とは、みたいな。瀬戸内寂聴先生みたいになってきました(笑)。
O では、オノチンさんのバンドやイラスト仕事でのインフォメーションがありましたら是非!
オ JET BOYSはもうアルバム出す出す詐欺を10年位やっているので、そろそろ本気で頑張ろうかなと。もう棺桶に片足突っ込んでいる状態なんで、JET BOYSで音源をリリースしてから逝きたいです!最近は体調が良いっていう日がないんだもん。
O また悲しい話になってますって(笑)。オナマシではイノマーさんが亡くなってしまいましたが、解散はなく活動していくんですね?
オ そうですね、解散はしないです。去年の夏くらいから曲ができてきたんですよ。配信で新しい音源としてリリースしたので是非聴いてほしいですね。ヴォーカルは自分がやっています。ヴォーカルに関しては今後はどうしようかな?とドラムのガンガン先生と色々考えながらマイペースにチンタラやっていこうかな、と。もうここまできたら生涯パンクですね。まさか還暦過ぎても「666」のサイトをチェックしてるとは思ってなかった(笑)。
O では、イラストに関してもお願いします。
オ イラスト仕事は随時募集しています!オーダーはTシャツでもロゴ系のイラストでも何でも受け付けています。あ!あと最近は似顔絵のイラスト仕事も多々やらせて頂いております。色紙にフルカラーで1枚1万円からでやっております。インスタグラムで@onochingで検索してもらえたら過去作も見れるので、気になる方はお気軽にDM下さいね!
O 個人的にはオノチンさんの作品を一気に見れるような作品集を出して欲しいんですよ。
オ Youtubeの「吉田豪の部屋」でも言ったんですが、ホント結構な数の作品が溜まっているんですよね。誰か助けてくれー!
O 最後に何かメッセージがありましたらお願いします!
オ 孤独死が迫っているので結婚したい!独身の一人暮らしの平均寿命って67歳らしいんですよ……。あと4年しかない(笑)!
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